【JYP2.0】パク・ジニョン氏が語るJYPのこれから【日本人ガールズグループ】

K-POP
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7/26、JYPエンターテインメントの公式Youtubeチャンネルで 「JYP2.0」と題された動画が公開されました。

7月にオープンした新社屋や今後の動向、ビジネスなど興味深く充実した内容となっています。

以下、和訳しましたので紹介します。
※ほぼ全文網羅していますが、部分的に抄訳・意訳しています
※全編がプレゼンの和訳のため、引用符は省略しています。

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会社設立から20年以上が経っている

最初は産業的な活動ではなく、どちらかといえば情熱を優先し、音楽が好きで、才能ある人たちを助けようという感じでした。
こういうことを続けていった結果、会社になったのです。
今では、世界中に影響を与えています。

2週間後に新たな社屋に引っ越ししますが、ただ場所を変えるだけでなく、
次の大きなステップに進めるような機会にしようと考えています。

私達の新たなビジョン、JYP2.0を紹介します。


このステップは、4つのメインテーマから成っています。

1. COMPANY IN COMPANY

会社の中に会社がある

最も大きな変革といえば、4つの会社を再編成しようとしていることです。

去年までは、仕事がカテゴリー分けされていました。
マーケティング部、プロモーション部、マネジメント部、A&R部…といったように。

A&R 
A&R(エーアンドアール)はレコード会社における職務の一つ。Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略。アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当する。
出典:wikipedia

そのため、全ての部門は仕事の内容によってカテゴライズされていたのですが
私はその状態について、コンテンツの制作が会社の成長スピードについていけないと考えたのです。
‘アーティスト 対 会社’ という対比で言い表せられますが、
私はこれを問題と考えたのです。

2年前から、私は実験をはじめました。
最初の試みは、ある1組のアーティストのみを扱う、特別なタスクフォースを結成したことです。

タスクフォース 
軍隊などにおいて、特定の任務のために編成される部隊。任務部隊。
転じて、「プロジェクトチーム」などと称して常設部門ではなく臨時的な業務・タスクを扱う部門のこと。戦略性と機動性が重視された組織を指すのが一般的。
参考:wikipedia

つまり、そのアーティストのためだけのマーケティング担当、
プロモーション担当、マネジメント担当がいるという状況を意味します。
諸々の業務が、そのタスクフォースの中で行われるのです。

その試みの対象となったアーティストが、TWICEなのです。
この2年間、TWICEに関するいかなる業務もそのタスクフォースの中で行われました。
この試みは素晴らしい成果をあげ、作業をより速く、効率的にし、
責任者とアーティストのコミュニケーションも以前よりはるかに改善されました。

Q. 成功の指標は何ですか?
アルバムセールスが一番意味のある指標の一つでしょう。
音源というのは、アーティスト自体を好きでない人でも買う事がありますので直接的ではありませんが、
アルバムというのはそのアーティストに対する忠誠心の高いファンが買うので、販売数が多ければそのまま公演収益にも繋がるということになります。
アルバムを買う人は公演のチケットも買うだろうし、その他の商品を買うというところにまで繋がっていきます。
TWICEは今となってはほとんどの男性アイドルよりも アルバム販売数が多くなっています。
なので、それがツアー敢行を可能にし、そのほかの付帯的な収益に繋がるのです。

4 Labels

結論として、我々は4つの小さな会社を、1つの大きな会社の中に作ることになりました。
これからJYPは、4つのレーベルから成る会社となります。
全てのアーティストを、4つのレーベルにに配置していきます。
作業プロセスが格段に高速化・効率化され、コンテンツ制作も劇的に改善されていきます。
実際、この会社の過去1年の成功の最も大きな理由が、これなのです。
この取り組みが、会社を次のレベルに引き上げてくれるのだと信じています。

2. GLOBALIZATION BY LOCALIZATION

最初のK-popは基本的に韓国コンテンツを海外に送り出すことでした。
スター、音楽、ドラマ…  ポピュラーですね。

第二のステージは、海外のタレントを韓国アーティストにブレンドすることです。
我々の例としては、タイ・アメリカンのNick hoonを 2PMというグループに加入させました。
これは、コンテンツを海外に届けるためにとても有効に働きました。

私が信じるK-popの次のステップとは、海外タレントを育成し、プロデュースし、披露することです。

BOY STORY

我々の最初のプロジェクトは BOY STORYというグループで、平均年齢13歳の、6名から成る中国人少年たちです。
私は次の若きタレントを探すために、中国の小さな都市を2ヶ月かけて回りました。
その結果として、6名の素晴らしい素質をもった少年たちに出会うことができ、我々の施設でトレーニングプログラムを実施しています。

我々は彼らを2週間前にデビューさせ、中国で最も影響力のあるQQミュージックビデオチャートでナンバーワンとなりました。
この試みが軌道に乗り始めているのは明白で、こういったことが、k-popの未来になると信じています。

Japanese Girl Group

次に準備しているのが、日本人ガールズグループです。
日本人だけで構成されたTWICEを想像してください(笑)
メインターゲットは日本だけでなくグローバルですが、デビューは日本になります。
とても長期間これを準備していて、デビューは来年の後半か、2020年の前半ごろになると思います。

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3. JYP MUSIC FACTORY

コンテンツを作るスピードが向上し、以前よりも多くのコンテンツをリリースするようになりましたが、これに伴って現れる側面として、多くのコンテンツを生み出す事によるクオリティーの低下があります。
私は、コンテンツのクオリティを維持するためのアイディアを練る必要がありました。

9 Dance Studios

新しい社屋には9つのダンススタジオがあります。
若いタレントを育成することができ、彼らが練習をするのに十分な部屋を準備しています。

18 Vocal Rooms

18のボーカルルーム
アーティストと練習生も練習をし、学ぶことができます。

7 Producing Rooms

7つのプロデュース・ルーム
好きなパートです。この部屋は8階にあるのですが、
私を含め8人のプロデューサーがいつも同じフロアで仕事をします。
これは、8人のプロディーサーがそれぞれ音楽を作るだけでなく、
それと同時に 多くのプロジェクトで共同作業することができることを意味します。

量だけでなく、質も高いレベルになることが期待できます。

11 Recording Booth

11のレコーディングブース。

2 Mixing Rooms

2つのミキシング・ルーム。
ミキシングとは基本的に、楽曲制作の最後の工程です

これまでどの会社もこのような音楽施設を自社に設けてはいなかったでしょう。
これは我々に素晴らしい数のコンテンツを作ることを可能にし、同時にクオリティを保つことも可能とします。

4. CREATIVITY FROM HAPPINESS

幸福と創造性

特にクリエイティブなビジネスにおいてです。

私は、ただ長時間働くことが良い結果をもたらすとは思っていません。
アイディアのひらめきがるかどうかなのです。

私がアーティストたち、プロデューサーたち、ミュージシャンたち、従業員に求めるのは、アイディアなのです。

疲れ切っている時に、良いアイディアが浮かぶものでしょうか?
これは最後のテーマですが、従業員をケアするために最も重要なテーマです。

Work-life Balance

ワーク・ライフ・バランス

韓国政府がアナウンスしている新法では、全ての被雇用者は1週間のうち52時間を超えて労働してはいけないとされていて、大企業では早めにスタートしますが、我々のような中小の会社は2020年1月から適用となります。
1年半の準備期間がるわけですが、これに向けて我々は様々なことに目を向け、何が役に立つのか、役に立たないのかを考えていきます。

Healthy Lifestyle

ヘルシー・ライフスタイル

次に、これが挙げられます。これは、従業員がアイディアを創出することに直接的に関係すると思っています。
ビルの最上階にはオーガニックフードを提供するレストランがあり、すべての食材がオーガニックです。
ガーリック、ライス… コストは年間150万(=1.5億円)くらいかかりますが、確かに意味があると思っています。
1階にはオーガニックコーヒー、オーガニックティー、オーガニックフルーツを扱うカフェを一般にも公開しようと思っています

Mental Care

メンタルケア

従業員やアーティストが相談できる精神科医を選定しています。

 

Q. 株価は過去5年ほど横ばいで、2017年に上がり始めましたね。
売上は50%増で時価総額は2017年に3倍になっていますが、何があったのですか?

かつて私は、こういったイベントには出たくありませんでした。
会社としてしっかりしたことを見届けてからにしたかったからです。
そして、私がいなくなっても会社が継続していけるようにしたいと思い始めました。

TWICEに関して、私が作曲したのは代表曲2曲のみです。
ほかの曲は私が直接トレーニングした作曲家によるものです。
音楽的なフィールドだけでなく、マーケティング、プロモーション、全てがシステム化されることを望んでいました。

もし私がいなくなっても問題ないように。

多くの試行錯誤によって、何がうまく機能するのか、しないのか、
システム化すべきことは何なのか、すべきでないのは何なのか、検討を重ねました。
その間、株価がどうとか、投資家との関係などは気にしませんでした。全く気にしなかったのです。
いくつかのソリューションを見つけ、動き始めたとき、会社も翼を広げたのです。

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