OH MY GIRL BANHANA が伝えてくれること

K-POP

つい先日、遅ればせながら『Secret Garden』のレビューをしましたが、そのリリースから3か月という短い準備期間で全くカラーの異なる本作がリリースされたということで、色んな意味で強烈さがありますね。

OH MY GIRL BANHANA はつい先日『バナナが食べれないサル』で日本デビューを果たしましたが、日本バナナ輸入組合運営のバナナ情報総合サイト「バナナ大学」では以下のように紹介されました。
※banana.co.jp

リード曲「バナナが食べれないサル」は、「バナナが食べれないサルだけど、バナナ牛乳があれば幸せよ」と歌う、
欲しいものが手に入らなくても、違う物でいくらでも幸せは感じられるという素敵なメッセージが込められた楽曲です。

ジレンマの原因にもなりやすいこのテーマですが、共感できる人はとても多いことでしょう。

それでは、歌の内容を見ていきましょう。

バナナが食べれないサル

原題は『バナナアレルギーのサル』。
この歌の主人公です。MVではこの曲を歌っている3名がその役を演じています。

バナナを一口も食べられないサルだなんて
自分で考えても 本当に情けない

そんな目で見ないで
こっそり口を隠して
笑ってること 全部分かってるんだから

固定観念から外れることを「情けない」と思ってしまうことは悲しいことです。

また、固定観念から外れている人を後ろ指さすことや、他人の視線を気にしてしまうことも同じくらいに悲しいことです。

他の人と違ったり、足りない部分があることは罪ではありません。

「バナナが食べられない」ことは他の多くの事柄に置き換えて表現できます。

 

信じられないことが起こったの
ママが手に握らせてくれた
バナナの味がする
バナナの香りいっぱいの牛乳

欲しかったものとは違うものに、不意な感動を覚えることってありますよね。

こんな素敵なものがこの世にあったの!?という。

バナナ牛乳があって幸せ
バナナ牛乳があって私は嬉しい

欲しかったものとは違くても、かまわない。
ほかの人と違くても、かまわない。

これがあれば自分は幸せなんだ。嬉しいんだ。そういうものを大事にしていきましょう。

メンバーのミミは、インタビューに答えています。

答えは1つじゃないということが伝えたかったんですよ。必ず違うアプローチがあると言うか。1つの考えに固執するのではなく、柔軟でポジティブなマインドが大事。
音楽ナタリー より

OH MY GIRL所属事務所のWMエンターテインメントは本作品について以下のように解説しています。

今回のOH MY GIRLのアルバムは一つの話が続いたアルバムで、歌詞の一部の単語ではなく、全体の文脈に込められたストーリーを見ていただければと心からお伝えします。

「バナナアレルギーのサル」
自分が他の人と違ったり欠乏した部分があっても希望をもって対処していき、幸せになるんだという話を歌った、ポジティブなメッセージを伝える歌です。実際に作詞・作曲されたPDもリンゴアレルギーを経験しており、これを契機に再解釈を通じて作られた曲だと先日のショーケースのインタビューで明らかにしています。

「하더라(邦題:そうなんだって)」
互いの相違についての一般的な視線が与える「誤解」について表現した歌です。互いの相違について私たちの社会がもう少し理解して配慮していき、誤解が解かれていくことを願うメッセージを込めた歌です。

かなりポップなアルバムですが、テーマは重めなんですよね。
ただ、細かい部分に対する批判を始めるとつまらなくなるので、とある一つのストーリーとして捉え、あまり深く考えすぎないように楽しみたいですね。

 

そうなんだって

原題は『하더라(ハドラ)』。
この言葉は、これ自体に意味があるものではなく、動詞に付帯するもの。

「(誰かが)そう言った」 ことを表す言い方としての「~なんだって」という意味や、自分の経験や認識を(やや断定的に)表す口語的な表現としての「~なんだよ/なのよ」というような意味があります。
参考:hinative.com

文脈によって意味が変わるので、厳密には「そうなんだって」という訳をタイトルにするのは微妙な気がしますが、日本語で表現するのが難しいので仕方ないところでしょう。

この歌は、バナナが食べれないサル を見た他のサルからの視点で書かれています。
作詞にメンバーのミミが参加しています。
歌詞はストーリーの関係上やや辛辣、鋭い感じなのですが、ボーカルは本当に可愛らしく癒されますね。

 

あの子 ちょっとひねくれてるんだよ
ご飯を一緒に食べようとしないんだよ
たまに見ると、一人で歩いてるんだよ

普通とは違うことに疑問を持つと、誤解が生まれ、その一つの誤解からまた新たな誤解が生まれやすい状態となります。

 

黄色い牛乳だけ飲んでるんだよ

一人で幸せそうに笑ってるんだよ
一口ちょうだいって言ってもダメって

もう一度見たら口に なんで棒があるの?

「棒」というのはストローですね。
サルから見れば、ストローは謎の物体。バナナミルクも同じです。
バナナを食べようとしない(=皆と同じじゃない)ことを最初は蔑視していたものの、目新しいものを見て興味を持ったり、羨ましがったりするようになります。

その時に、普通であることがいつも素晴らしいわけではなく、幸せも人それぞれ異なることを知ります。答えは一つじゃないということを学ぶのです。

多様性の認識です。

 

惚れたんじゃない

この曲だけを見ると恋愛の歌と間違えてしまいそうですが、アルバムのコンセプトやストーリーラインから見ると、「惚れたんじゃない」と言っている対象は「バナナミルク」のこと。
ラジオでもそのように説明していましたね。

つまり、『そうなんだって』の続きのお話です。
作詞にメンバーのスンヒが参加しています。

あなたを見てるんじゃないよ
ただ偶然 目が合っただけだよ

甘い香りが何度も鼻をくすぐる
実は気になってたの

違うよ 惚れたんじゃないよ

「変」だと思っていた相手のことが気になって仕方ない。
相手が持っていた「変なもの」のことが気になって、魅力的に見えてしまいました。

本作のコンセプトとしてはこの後のストーリーこそが大事だと思うのですが収録されていません。
個人的には、トラックの後に「バナナが食べれないサル」と「食べれるサル」がどのように相互理解をしていくのか、新しい発見に至るのか、などを描いたトラックがあれば良かったなと思いました。

ともあれ、楽曲はどれも素晴らしい出来です。

OH MY GIRL - Secret Garden の世界を感じる。
OH MY GIRL「Secret Garden」のレビューです。このグループの曲を聴くのは初めてですが、MVや歌詞の解釈について考察しています。
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