IZ*ONE 2ndアルバム「HEART*IZ」 レビュー

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IZ*ONE (아이즈원) – 비올레타 (Violeta) MV

4月1日の午後、IZ*ONE(アイズ・ワン) は 2作目のミニアルバム『HEART*IZ』をリリースしました。『HEART*IZ』には、IZ*ONE がファンに伝えたい誠実さが含まれています。

同日に開催されたショーケースでは、メンバーが以下のように語ったと伝えられています(出典:OSEN)

ウォニョン:アルバムのタイトルは、私たちの誠意の心を表現するために「心」という言葉と、私たちの名前から「IZ」を組み合わせたものです。『La Vie en Rose』には情熱を込めましたが、今回はをお届けしたい私たちの気持ちが込められています。

ユジン:『Violeta』にはIZ*ONEの応援のメッセージが込められています。

本田仁美:今回のパフォーマンスにはつばめをイメージした振り付けもあります。

ミンジュ:『La Vie en Rose』のときよりも、チームワークがもっと向上して、自分自身もびっくりするほどです

ミンジュ:(『Really Like You』について)IZ*ONEが構成される当時の初めての出会いを振り返りながら作詞しました。

本田仁美:ミンジュが韓国語にすることを助けてくれました。IZ*ONEの友情に関する内容を込めたかったです。

 

タイトル曲『Violeta』は、オスカー・ワイルドのおとぎ話「幸福の王子」にインスパイアされたもので、人々がそれぞれもつ存在価値を実感することを願う、応援のメッセージが含まれています。

君は、君は、君は

私を信じてくれる?

もっと心を開いてくれる?

君の神秘的な光の色を集める

私があなたを輝かせるかのように

だから 君は他の誰よりも輝くことができる

だから 君と私は一緒にいることができる

君は私の世界  君は私の光

このアルバムには 『Violeta』の他に7曲があります。

ひまわり』はイントロ曲にふさわしく、物語のはじまりを予感させるような歌詞になっています。

あなたの手が触れたとき
混ざり合ったすべての色が滲んで広がっていく
私たちだけの奇跡を作るの

Highlight』では『Violeta』の世界をさらに拡張し、自信を取り戻すようにリスナーに語りかけます。隠された自分の魅力を宝石にたとえています。

Really Like You』は出会いを懐古しつつ、堅い信頼関係が確かにあることを伝えています。メンバーによって明かされている通り、友情の歌です。キム・ミンジュと本田仁美が作詞に参加しています。

Airplane』は、IZ*ONE の輝かしい活躍と未来の可能性に胸踊らせる様子が描かれています。また、Violeta や Highlight で励まされた人(ビオルレタ)が自信を取り戻していく様子が描かれているようにも解釈できるかもしれません。そして、その時も「心はあなたと一緒」であることも忘れていません。
Wanna One出身のイ・デフィが作詞・作曲を手掛けています。

空の上』はグループのファンへの愛情をまとめたファンソングです。

メンバーも語っている通り、アルバム全体に一貫性がありますね。

猫になりたい』はキム・ミンジュの翻案で12人で歌うことになりました(IZ*ONE韓国公式サイトより)。
※日本シングル『好きと言わせたい』TypeB に収録の「猫になりたい」では、矢吹奈子、宮脇咲良、チョ・ユリ、チェ・イェナ、キム・ミンジュの5名がボーカルを担当している。

ご機嫌サヨナラ』は、いつか来たるべき別れの終わりにも、お互いに一緒だからこそ喜んでさようならを言ってほしいというメッセージを持っており、互いに声で心を伝えようという意見が集まってメンバーのイ・チェヨンが翻案し収録されることになった。メンバーたちの明るく清涼なボイスカラーとよく合うこの曲は、別れという状況の前でメンバーたちの姿をあらかじめ描いて見ることができる曲だ(IZ*ONE韓国公式サイトより)。

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Violeta について

サウンド

メロ(バース)部分はハウスっぽくて、キラキラした仕上がりがトロピカル感があります。

サビ(コーラス)はハウスっぽさがより強まり、パーカッシヴなフィーリングがアフロ・ハウスと呼ばれるジャンルに近い気がします。

個人的には、典型的なスルメ曲(一聴しただけではあまりパッとしないが、聴けば聴くほど良さを感じる)でした。今では無限にリピートできる曲です。

幸福の王子 って?

「幸福の王子(The Happy Prince)」はイギリスの上流階級の富と貧しい人々の貧困との間の対立についてたとえた話です。

かなり簡略化していますが、物語の概要は以下の通り。

「幸福の王子」と呼ばれる像があった。
像には豪華なルビー、サファイア、金などが飾ってあった。迷子になったツバメが、王子の像と出会う。
王子の像はツバメに語りかけ、町で困っている貧しい人々に宝石を分け与えてくれないかと懇願した。
ツバメは王子の頼みを聞き入れ、街中を飛び回り人々を助けた。
ツバメは仲間が待つ暖かいエジプトへ行きたかったが、王子の暖かい心に感銘を受け、彼を助け続けた。
像を覆っていた金箔まで全て剥がし、民に分け与えた。ついに冬が訪れ、あまりの寒さにツバメは息絶えてしまう。しばらくして市議会議員たちは、みすぼらしい姿になった王子の像を炉に入れ溶かしてしまった。
しかし、不思議なことに像の心臓はいくら燃やしても溶けることは無かった。神は、「この街でもっとも美しいものを2つ持ってくるように」と天使に命じた。
天使は、死んだツバメと、王子の心臓を神に差し出した。
「よくやったぞ」と神は褒め称え、ツバメと王子の魂は天国に昇ることを許されたのであった。

チェウォンは以下のように語っています。

この曲は「幸福の王子」から着想を得たもので、物語の中で私達は小さい鳥(ツバメ)になり、ファンからもらった愛情を返していきます。

出典:koreajoongangdaily

 

IZ*ONE の韓国公式サイトでは以下のように楽曲が紹介されています。

特にスミレを示す「ビオルレタ」は、本人の魅力と幸福を見つけられなかった人であると同時に、IZ*ONEが愛して応援する対象を表しています。
これらのスミレの幸せを象徴する「サファイア」を伝達する「つばめ」を IZ*ONEに再解釈した。

 

MV

今回一番注目を集めたのはミンジュでしょう。

前髪のあるヘアスタイルを披露したことでイメージがずいぶんと違って見えました。「一瞬、誰!?って思ったよ」という声も。「minju」が世界各地のトレンドワードに上がったようです。

小悪魔的にも見えますが、神秘的な魅力があります。

↓ (比較用)日本シングル「好きと言わせたい」でのミンジュ

色の対比

まず誰もが理解するように、Violeta は 紫色(すみれ色)を意味します。

ただし、今回の楽曲のコンセプトとしては IZ*ONE自身がスミレなのではなく、幸福を象徴するサファイアを届ける役割を果たすのがIZ*ONE。

 

黄緑(ミント色)は紫色の補色 で、MV中でも紫と同じくらい頻繁に出てくるキーカラーです。

※補色は、下記のような色環において、ある色の正反対にある色のこと

CDのエディションもVioleta版と、Sapphire版が出ていますね。赤(rose)、紫、青と続いているので、
もしかすると次は系のコンセプトカラーを使うかもしれません。

 

Youtubeに興味深いコメントがありました。

Guys, I know “rose” directly means “pink” in French (but that’s not the point here) and violets are violet… but have you ever heard of “Gammer Gurton’s Garland, a 1784 collection of English nursery rhymes: Roses are red, violets are blue. Sugar is sweet, and so are you.” ? My point is IZONE concept might be coming from this “popular” nursery rhyme. If it’s not, then clearly it’s a beautiful coincidence.

【日本語訳】
みんな、「rose」がフランス語で直接的には「ピンク」を意味することは僕も知ってるんだけど、1784年の童歌集「Gammer Gurton’s Garland」に次のような詩があるのを知ってる?
バラは赤く  すみれは青く  砂糖は甘い  あなたのように
要するに、IZONEのコンセプトがポピュラーな童話などから来ているかもしれないってこと。そうじゃないとしても、美しい偶然だよ。

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