BTS『Anpanman』倒れそうでも皆のヒーローでありたいBTSのアンセム

K-POP
スポンサーリンク

BTSの人気曲の一つである『Anpanman』。
オフィシャルなMVはありませんが、上のライブ映像は5,600万回に迫る再生数を誇っています(18年10月現在)。

今回は、その楽曲の内容を少し見ていきましょう。

 

『Anpanman』 はBTSファンではない方でも分かる通り、日本のポピュラーなアニメが元ネタです。

彼は自分の顔の一部(あんパン)を他の人に分け与えることによって元気を与えるヒーローですが、
それによって自分自身が弱くなるリスクを常に抱えています。力は無限ではありません。

もちろん、後から顔を挿げ替えることで復活して “元気100倍” となりますが、完璧なヒーローではなく、疲れや弱さなど、人間味がある部分も垣間見れるキャラクターです。

 

僕はスーパーヒーローじゃない

現実には、’スーパー’ヒーローなどは存在しません。
しかし、懸命に努力して、「誰かのヒーロー」になることは不可能ではありません。
完璧ではないけど…ということが、この歌ではとても重要な要素。

歌詞の中で「アンパン」と「バンタン」がかかっている点は、ただの韻踏みではない意味が込められていそうですね。

 

僕じゃないなら誰がやるのか

僕が新時代のアンパンマン

みんな(特にファン)のために疲れ、傷つくことも、前に進んでいくことへの不安もあるでしょう。
ヒーローは、強さが備わっている反面、常に期待にこたえ続けなければいけないというジレンマとの戦いも避けることが難しいはずです。

誰かのヒーローであるということは、痛みに耐え、苦しみを乗り越えることと紙一重。格好いい自分を演じるだけでは務まらないことです。

 

怖いよ 倒れるのが
君たちを失望させるのが

目覚めたらヒーロー だけどまだ迷路の中

『Young Forever』のMVで見た、迷路でしょうか?
もしかすると、今の彼らが見ている ‘迷路’ はまた違ったものかもしれません。


この曲は、それでもみんなのヒーローであり続けたいという、新しいBTSアンセムでもあり、
愛する人を笑顔にさせるために一生懸命になることはそれ自体に価値があるのだと確信させてくれるような歌でもあります。

メンバーのRMはこの曲を「BTSのアイデンティティ」だと話しています。

最新アルバム『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』では、『Anpanman』の次に『MIC DROP』が配置されています。これはただ単にヒット曲を並べているだけではなく、BTSというグループとしての意思表明と捉えることができそうです。

コメント