V LIVEで放送された内容をメモ的に要約したものです。
RM氏は放送の内容について、個々の楽曲やアルバム全体に関して完全な解説、公式な見解をするものではなく、個人的な思い、独自の解釈が含まれることを強調しています。
ファンとペルソナの関連性
ペルソナとは?
社会的自我。
社会的仮面。
‘RM’ こそペルソナ。BTSもペルソナである。
これが自分の社会的な仮面であり、自我である。
しかし一方で、このペルソナは実はARMY(ファン)とも同一なんだということに気づく。
切っても切り離すことはできない関係だから。
アルバムへの意欲
Love Yourself の次に何を伝えていくのか?と人は尋ねる
Love Yourself よりもっと大きな話を?
そこで考えてみるが、やる事といえば、頑張って歌って、歌詞を書くということであり、結局のところ自分の中に戻ってきた。
テーマが肥大化していくと手に負えなくなる感覚がある。
結局は自分は自分自身を探して、自分をしっかりと知らないといけない。
そういったわけで、大きな話をするよりは、むしろ小さい話をしていく時だという結論になった。
ストリーミングのこの時代、詩の内容よりは聴こえてくるバイブスや雰囲気が重視されやすい。
それ自体は問題ではないが、RMはもともと詩を書きたかった。文章を書きたかった。
歌詞の言葉が与えることができる聴覚的な質感、言語的な美しさ。
負担があったが、一方でうれしい作業でもあった。
Intro : Persona
単純なトラックなので、曲の出来がパフォーマーとしての自分に多くを依存することになる。
何度も歌詞を書き直すなど苦労があった。
レコーディングはコンサートなどのスケジュールをこなしながら3週間のうちに5回やり直し、最終的には最初のテイクを採用した。
小さいものたちのための詩 (Boy with Luv) feat. Halsey
J-Hopeのラップパートは、もともと本人が作っていた内容があったが納得のいく形にならず、RMがサポートし完成のきっかけとなった。
RMのパートについては、タイトル曲の重要なパートにもかかわらずブリッジがシンプルでドラムもなく、頭を悩ませたが、この歌は素直な気持ちをうたう歌であるということに立ち返った結果、「率直に言うと」という言葉が出てきた。
タイトルは「Boy with Love」だけでは趣旨が伝わらないし、「小さきもののための詩」だけでもそうだが、
主題の隣に副題がある形がベストだと思ってこのタイトルにした。
小宇宙 (Mikrokosmos)
You got me, I got you で合唱する瞬間、We are the world である。
君がバンタンで僕がARMY、みたいな感じ。
コンサートで一番輝くかもしれない曲。
サビの直前で「Hey」を入れようと意見を言うつもりが忘れてしまっていたのが心残りな曲。
コンサートでは各自やってほしい。
「最も深い夜に最も輝く星明り」の歌詞がお気に入り。
Make It Right
最高のドライブソング。幻想的に聴ける。
「終わりも見えなかった永遠の夜 僕に朝をプレゼントしたのは君だ」
という歌詞が浮かんだときに強い快感を覚えた。
もともとボーカルラインで収録する可能性があった曲だが、単純な音の中に心を掴むものがあったほうがよいというアドバイスを受けRMがラップを入れることになった。
HOME
BTSの音楽制作は分業なので、別々の作業室で制作したものを持ち寄り、良いものを採用するスタイルであるが、短時間で一つの絵を描くことが難しかったり、意見をまとめるのが難しい。
そのとき問題なのは、ボーカルとラップが分離されてしまうことがあること。
今回はRMの提案で、曲を通しでアドリブすることにし、良い部分を使ってもらうことにした。
アルバムの曲順は理由もなく配置されたわけじゃない。
Persona から悩み始めて、小さなものに集中しなければいけないことに気づく。
些細な事、愛について話して、
僕たちは些細なものが集まってできた一つの小宇宙だったんだと気づき、
だけれど歓迎されなかった小宇宙があることも分かる。
僕の家が僕の家じゃないような感覚。
そして、君がいる場所が、君という小宇宙がある場所が、僕の家だったということに気づいて、戻っていく。
Jamais Vu
既視感(デジャヴ)に対し、未視感のこと。
何度も経験していることなのに初めてのように感じること。
このアルバムで一番悲しい曲。
RPGゲームの世界観をイメージした。
キャラクターが死亡したら、以前に保存してあった場所に戻ったり、装備を奪われたり、最初から始めないといけないゲームがある。
ゲームをしながら感じた喪失感、虚脱感を多く盛り込もうとした。
Dionysus
ペルソナで自らの探求の旅に出た人が、最後はディオニソスになった。
この曲は歌詞の言葉選びにとても悩まされ、正直やりたくなかった(笑)。
誰か自分の代わりにやってくれないかと。
楽しい反面、とても疲れる作業だった。
途中まで書いたあと、もう無理、だれか助けて!となったとき、救世主が現れた。
そう、J-Hope!
おそらく残りのパートはほとんど彼が書いたのではないか。
Sugaのパートは一つの芸術のようだ。
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